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ラオスへの経済視察ミッション 結果報告

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ラオス視察ミッション報告

                               新田幹夫

平成28年12月14日~18日、ラオスのビエンチャン(首都)、観光地のルアンプ
ラバーンを訪問した。
ビエンチャンの訪問先としては、八木ラオ(縫製)、ミドリ安全(安全靴製
造)、三菱マテリアル(温度センサー製造)、VITA PARK(工業団地運営)の
管理事務所の4カ所。
政府特別顧問の鈴木基義氏にご案内を頂いた。

訪問した結果はっきり見えたこととして、第一に、原材料を輸入し、製品を輸
出する生産拠点型の外資工場進出が圧倒的に多いことである。ラオスの人口の
少なさ、経済規模からして、ラオス市場を目指した市場志向型の進出は稀有で
あることはやむを得ない現実といえるが、これだけ極端な例はアジアでも稀有
である。

二番目に、物流面でのタイとのつながりの深さである。ビエンチャンから市内
のメコン川を越えればタイ側に入り、タイ側の交通網は整備されていることか
ら、ビエンチャンからタイのレムチャバン港まで700キロ弱。同港を夜中の12
時に出発して翌朝11時にはビエンチャン到着する。中部のサバナケットを通る
東西回廊(ベトナムのダナン~ラオスのサバナケット~バンコック)が有名であ
るが、ビエンチャンから東西回廊を使わず、ほぼ直線でバンコックにアクセス
ができる。因みに、サバナケットもメコン川を挟みタイに隣接している。

アセアンの経済統合をという環境下、海の無い国ラオスのありようである。
次に、メコン川はチベットを源流とし、縦長の国のラオスを巻くようにして、
カンボジアからベトナムまで流れている。全体の4割をラオス内にあることか
らラオスは近隣諸国が悩む電力供給の問題が少なく、水力で得た電力をタイ、
ベトナムに輸出している。
さらに主要都市はすべてメコン川流域において発展してきている。
ルアンプラバーン、ビエンチャン、サワナケット、パクセーいずれも然りであ
る。

三番目として、日常品、食料品を見ても国内産のものが非常に少ない。
ということはモノづくりのベースがなく、ラオス人も工場労働になじんでいな
いといえる。
工場労働者の定着率が低く、生産性に低さが取りざたされるが、かような背景
もその要因の一つではないだろうか。
また、農村文化が根底にあり、他人に注意されることも嫌がる風潮が強い。い
ずれ時間がたてば徐々に変化は見られよう。

最後に、ビエンチャン市内に日本車こそ多いが、大規模開発不動産には中国の
看板がやたらと目立つ。
隣接の中国、タイ、ベトナムとの経済的つながりが深い。
ビエンチャンから飛行機で約一時間のフライトで古都ルアンプラバーンに移動。
町全体が世界文化遺産に登録されており、ヨーロッパ人、観光人の観光客が目
立つ。
最後の王朝があったコンパクトな町である。車が人間を避けてくれるきわめて
安全安心なところ。
早朝の托鉢の経験を初めて体験した。
ラオス全般に言えるが、いまだ物欲が芽生えていない安寧の土地柄であるが、
その分先鞭をつけてみる価値のあるまさに最後のフロンティアである。


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